Q&A

アトピー性皮膚炎では、いつまで軟膏を塗る必要がありますか?

 

 アトピー性皮膚炎の原因は、もともと肌のバリアが弱い事が原因です。

 

 肌が弱い体質が変われば、軟膏を塗る必要がなくなります。

 

 年齢が上がるにつれて、肌の体質も変わる可能性がありますが、時間がかかります。

 

 例えば、乳児期に湿疹があっても、学童期には肌の体質が変わり軟膏を塗らなくても大丈夫、という場合も

 

 あります。

 

 しかし、それは成長に伴って自然に肌の体質が変わったためであり、医師が決められるものではありません。

 

 ただし、湿疹がある状態が続くと、「掻く」癖がついてしまい、治るのが難しくなり、軟膏を塗らなくてもいい

 

 状態になるのを遅らせる可能性が高くなります。

 

 軟膏をきちんと塗って、湿疹のない状態を続けるようにしましょう。

 

 

血液検査で食物が陽性に出ました。完全除去をした方が良いでしょうか?

 

 血液検査で陽性に出ても、普通に食べられる場合も多くあります。

 

 血液検査では大まかな傾向しか分からないので、食物経口負荷試験で確認するのが原則です。

 

 完全除去にすると、かえって食物アレルギーが治るのが遅くなってしまいます。  

 

 食物アレルギーがあっても、食物経口負荷試験で確認の上、”安全に食べられる”範囲が分かれば、

 

 「”安全に食べられる”範囲で積極的に食べる」のが、最近の治療方針です。