当院の診療方針

 

当院では、「乳児健診・予防接種」・「小児科の一般的な疾患」・「小児アレルギー疾患」の診療を行っております。

 

なかでも、特に力を入れているのは、「乳児湿疹の治療」と「離乳食の進め方」です。

 

 

◆ 乳児期早期からの湿疹の良好なコントロールを目指しています。

 

近年、「乳児湿疹」が「アレルギーマーチの始まり」と考えられるようになってきました。

 

※ アレルギーマーチとは「アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎」 などのアレルギー疾患を次々に発症してしまうことです。

 

乳児湿疹があると、「荒れた皮膚からアレルゲンが体の中に侵入し、アレルギーを引き起こす経皮感作」と考えられており、早期治療が重要となります。

 

 

特に「離乳食開始前の湿疹」が、乳児の食物アレルギーに影響を与えると考えられています。

 

アレルギーマーチの進行を抑えるため、当院では乳児期早期から軟膏をしっかり塗布して

 

湿疹を良好にコントロールする(湿疹が全くない状態を続ける)ことを目指しています。

 

 

◆ 湿疹のある赤ちゃんについては、「離乳食の進め方」をご説明しております。

 

「湿疹」のある赤ちゃんが、卵やピーナッツなどの食物アレルギーを起こしやすい食品の摂取開始を

 

遅らせると、その食品のアレルギーが増えることが報告されています。

 

そのため、当院では「湿疹」のある赤ちゃんに対して、食物アレルギーを起こしやすい食品について

 

「遅らせずに早めに開始する」ことや、「離乳食の進め方」についてご説明させていただいております。

 

 

乳児健診では、「湿疹の有無」を詳しく確認し、湿疹がある場合は上記のアドバイスをさせて

 

いただいております。(2か月健診でも、すでに湿疹のある赤ちゃんは多くおられます)

 

 

 

 

 

離乳食でアレルギーを疑わせる症状が出たら

 

当院では、離乳食で食物アレルギーが疑われる食品については、詳しくお話を伺ったうえで、

 

摂取の進め方」について個別の症状に合わせたご提案をさせていただきます。

 

心配になって完全除去を続けてしまうと、その後の摂取が進みにくくなってしまうことがあるため、

  

できるだけ早めに(1週間以内など)ご相談頂けるとその後の進め方がスムーズです。

 

必要に応じて、負荷試験も実施しております。

 

※ 最近の研究では、「卵・牛乳・小麦で食物アレルギーのある乳児の場合、月齢が上がるにつれて

 

安全に摂取できる量が減ってくる傾向がある」という報告があります。

 

(月齢が上がるにつれて、より少ない量でアレルギー症状が誘発されるようになる傾向があるということです)

 

 

 

なお、食物アレルギーのご相談については、比較的すいている時間(火・金の14:00~15:30頃)ご予約いただけますと、比較的に余裕をもってご相談できます。